炎の蜃気楼シリーズ(6) 覇者の魔鏡(前編) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社 (1992年5月1日発売)
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感想 : 20

成田の父のところでアルバイトをしていた沙織は由比子と東京で遊んでいたところ、不穏な現象を見て高耶、譲、綾子、千秋らを呼ぶ。由比子が憑依され調伏しようとした高耶の荒れっぱちな力に疑惑が向くが、高耶は松本へ帰る面子と別れ一人歌舞伎町で放浪する。酒で酩酊し大学生たちと喧嘩し道ばたで寝込むとき、男がホテルへ寝床を提供する。
直江は実家に居りある事件をもちこまれていた。交通事故で弟が植物化した姉・麻衣子は鏡に弟の姿・弟が助けを求める夢を見る。そのような事件が多発してる日光へ出向き、直江は高坂より犭恙の存在を知る。二荒産神社のご神木に麻衣子の弟・慎也の顔が浮かんでいた。片倉小十郎景綱と再会し犭恙鏡が盗み出され犭恙が解放されたことを示唆される。その後犭恙に襲われ傷を負う。
男に連れられ高耶は小田原へ。北条家の実兄・氏照に帰ってこいと言われ郷愁を覚えるも拒否したことで雌の犭恙鏡へ封じ込まれる。
高耶が帰ってこぬまま始業式を迎えた松本では、その後成田が掠われる。
高耶が行方不明と知らされた直江は鏡の中に高耶の姿を見る。


高耶が乱暴な性格なのは知っていたが、歌舞伎町で未成年で酩酊するまで飲酒喫煙する頭悪い子なのはなあ。もうちょい学習しよ。もう少し自省できないかなあ、と同情しきれないのには閉口。お前も男にケツ狙われるくらいの存在なんだってこと、もう少し考えて欲しかった。警戒心なさすぎる。あれだけ狂犬が注意してくれたのに。今ならモブレ待ったなしだけどBL的にも牧歌的な時代ってことかしらん。いやコバルトだから当然か。

直江はイケメンとされているのだな……麻衣子ちゃん視点でようやく知る。レベルでこいつ安定して狂ってる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 乙女系
感想投稿日 : 2016年3月14日
読了日 : 2016年3月12日
本棚登録日 : 2016年3月12日

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