やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 / 7 ドラマCD付き限定特装版 (ガガガ文庫 わ)
- 小学館 (2013年3月19日発売)
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感想 : 18件
抑圧が長いよわたりん!
シリーズ序盤は「捻くれ主人公の俺カッコいい! 強い!」みたいな内容で、捻くれた解決ながら爽快感があった。けど前巻あたりから読後にモヤモヤが残る。これは読者だけでなく登場人物も感じてるようで、長い抑圧期間ということだろう。
今巻、雪乃から明確な拒絶が出されたことで、おそらく次巻から抑圧からの解放が始まるのではと予想する。
抑圧というのは読後「あー、面白かった!」という感想の持てるものではない。しかし、広く浅い門戸で多くの(?)読者を獲得した今の状態で書くこの展開こそ、作者の書きたいものであり書かなければならないと感じているものに違いないと思う。
抑圧が重いほどそのカタルシスは大きい。このことはハルヒの消失から学んだ。前巻の後書きでは「折り返し」という言葉も出てきたと記憶しているし、これからの返しに期待は高まるばかりである。
もう一つ。前巻の抑圧よりも好転した点がある。それは、前巻はいってしまえば「明確な誰か一人の得にはならなかった」が、今巻では「少なくとも一人のためになり、理解者が増えた」。さらに、八幡の行動自体も前巻の「自分だけが悪者になる」から「角を立てず丸く収める」に変わった。八幡はアホじゃない。成長してる。なんたって私文クラス三位なんだから……(?)
ラスト。限定版のキャラソン、美味しくいただきました。
読書状況:読み終わった
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書籍
- 感想投稿日 : 2013年3月27日
- 読了日 : 2013年3月19日
- 本棚登録日 : 2013年3月19日
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