惨惨惨・・・・。
吉村昭さんの作品ということは、フィクションではあってもかなりの部分が事実や記録に基づいているのだろうと推測。
藩船がどうたら…ということは、江戸期のお話だということ。舞台となった漁村の貧しさ、貧しい中で必死に生をつないでいく日々。自ら破船を誘い込み、乗員を殺めることすら「天の恵み」と言わなければならない生活。
その一方、江戸や京都の都市部では、衣食住に困ることなく綺麗な着物に身をつつみ華やかに暮らす人々もいる・・・。
そんな一握りの人たちではなく年貢に汲々とした農村部ですらが、ここに描かれる人々から見たら極楽のような暮らしなのだろうと考えると、身につまされる。
★3つ、7ポイント半。
2018.12.02.新。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史小説・冒険小説
- 感想投稿日 : 2018年12月5日
- 読了日 : 2018年12月5日
- 本棚登録日 : 2018年12月3日
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