有川浩。これまでに読んだ3冊がどれも素敵な作品で・・・、
近年、好きな作家になったうちの1人。そんな有川さんの4冊目読みとなる本作。
いきなりガツンとガッカリさせられた。
だって・・・・冒頭が・・・・ライトノベルがうんたらかんたらっていう始まりなんだもの。ライトノベルについて熱~く語り始める主人公。ヒロインと思しきキャラまでも、それに輪をかけた熱心ぷりなんだもの。昭和生まれにはどうにもこうにも馴染めない設定。
でも・・・・・・・・・。
だのに・・・・・・。
物語が動き始めて以降は、ぐんぐんとその世界観に引き込まれっ放しだった。
「伸さん」の、なんと一途な恋心。こんな青年に想いを寄せられたヒロインが、羨ましいと感じた。(自分、男だけど)
障害がうんぬん・・・については、深くは語れない。しかし、筆者のあとがきにもあるように、これは障害者への偏見だとか社会制度だとかではなく、(たまたま障害がある女性がヒロインな)恋愛小説なのだろう。
こんな素敵な物語を読ませてくれた有川さんに、感謝。
★5つ、9ポイント半。
2019.12.14.新。
※マイナス0.5ポイントは、冒頭の「ラノベ」うんうんの分。ライトノベルファンへの偏見かもしれないけれど・・・読まず嫌いかもしれないけれど・・・どうにもこうにも違和感が拭いきれず。。
作品としては、文句なしに「大好きな一冊」のうちの一つにエントリー♪
※筆者のあとがきと巻末の解説文を読み、過剰・・・というか、どこかズレた人権意識によるメディアの自主規制問題に憤りを感じた。
・・・その流れで言うなら、十代最後の夏に夢中になって観ていた連ドラ「愛していると言ってくれ」も、現在なら放映できない作品だったのかも?と思ったら余計に。
※ライトノベル寄りな雰囲気(匂い)が漂ってくるために人気作なのは知っていても敬遠していた「図書館戦争」も、読んでみようかしら・・・・と思った。
- 感想投稿日 : 2019年12月14日
- 読了日 : 2019年12月14日
- 本棚登録日 : 2019年12月13日
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