キャロットケーキがだましている (ヴィレッジブックス F フ 2-11)

  • ヴィレッジブックス (2009年10月20日発売)
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本棚登録 : 226
感想 : 30

図書館の順番待ちでようやく我が家に!!(#^.^#)待ちかねたぞ、内蔵介〜〜〜ってなもんですが、今回もまた、たっぷり楽しませてもらいました。早いものでこのシリーズも10作目。ハンナの作るクッキーは相変らず美味しそうで、また、暖かい空気の流れが感じられるところが嬉しい。30年ぶりに失踪していた弟・ガスが帰ってきたマージとパッツィ姉妹。随分とお騒がせな弟だったみたいで、パーティで同席したハンナの目から見ても、はっきり「イヤな奴!」なのだけど、その彼が殺されて犯人探しが始まる。ガスが本人だったか、という問いかけに、もしかして偽者??と私も思ったのですが、身体の思いがけないところにあったタトゥーのおかげでやはり本人であることが判明。ここらへんが、30年ぶりに帰ってきた、という設定が生かされていて非常に面白い。つまり当時のガールフレンドだったり、関わりのあった女の子たちは、とっくに落ち着いた年配の女性になっているわけで、それを次々にハンナに告白しに来るくだりが上手い!と。犯人は途中から見当がついてしまったけど、むしろ、そのお陰で安心して読めたからよかった。始めから軽く伏線も張られていたし、犯人であっても胸の痛まない人だったからね。そして、このシリーズの一番の懸案、ハンナの恋人はマイク?それともノーマン? には、まだ決着がつかず、これは、ず〜〜〜っと引っ張る気なんだろうな。私、マイクが出てくると若き日のジュリーを、ノーマンはなぜか朝日新聞に連載中のしりあがり寿の4コマ漫画の主人公を思い浮かべます。マイクもノーマンもどちらも好きだし、たぶん、ハンナはノーマンにするんだろうな、と思いつつも、ジュリーの笑顔や寂しそうな顔が浮かぶと、ときめいちゃうんですよね・・・。ネタばれです。今回の最後に、ハンナに新しい恋の展開が!?もしかして二人とも友人のままで終わってしまうのかも?と、期待させられたのですが、さぁ、次作はどうなるか。原作は既にもう二作が上梓されているんだけど、いつ日本語で読めるのかなぁ。すっごく楽しみです。(#^.^#)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年1月8日
読了日 : 2010年1月8日
本棚登録日 : 2010年1月8日

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