ほんとうの中国の話をしよう

著者 :
  • 河出書房新社 (2012年10月13日発売)
3.79
  • (8)
  • (11)
  • (7)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 96
感想 : 10
2

80%ぐらい筆者の文革時代の実体験的エッセイで、残りが現代中国社会の説明なんだけど小説家だからなのか修飾的、印象的であまり上手な説明ではなかった。文革時代の知識があまりない人は一読してもいいかもしれない。

全体としては、元々人治主義で社会ルールが統治者のさじ加減だった中国が、さらに文革で過去の文化的歴史的資本を短期間で破壊しつくしたので、中国社会全体が生き残るためにはなんでもありになった、そして大躍進を経てなんでもありの考え方がお金を稼ぐ方向に向いて経済発展(但し役人の水増し報告と無秩序なバブルの可能性大)したという印象を受けた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 語学
感想投稿日 : 2015年7月29日
読了日 : 2015年7月29日
本棚登録日 : 2015年7月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする