「しろばんば」の続編。
中学生になった浩作が描かれている。
田舎では優等生で、勉強がよく出来た彼が
都会で揉まれつつ様々な経験をしていく思春期小説。
大正時代の地方都市の、遠く薄く、それでいて生々しい世界が描かれている。
おぬい婆さんと過ごした日々が全てだった幼少期に比べ、浩作が大人になり世界が広がった反面
色あせていく思い出のもの悲しさ。
旧制中学の雰囲気や友人とのかけひきなど、経験してもいないのに懐かしい気持ちにさせられる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年4月18日
- 読了日 : 2010年8月2日
- 本棚登録日 : 2010年8月2日
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