とても辛いけれど、最後の空がとても綺麗なのだと
知人から言われて見てみた作品。
タイトルだけは知っていたが今迄中々見る機会がなかった。
見ている間はとても辛かった。
画面から目を背けたくなることもあった。
ただ、一番酷い場面は映されず配慮がされている。
感動作と話題になっていた映画だが
ネット上の評価は賛否両論、極端にわかれている印象だ。
否定派の方の意見も理解できる。
比較的淡々と描かれており、何かわかりやすい感動できるイベントが
話の中で起こるわけではない。
私は原作は未読なので、原作に比べて感動が薄く無難にまとめられ過ぎ
という意見を見て、確かにそうなのかもしれないとも思った。
確かに受け止め方は人によって大分左右される作品かもしれない。
私は、この淡々と冷静な筆致で事実だけが描かれていくところが
とても良かったと感じた。
なぜアンディがあんなに強くいられるのか、理由も描かれていないが
それもまた良いところかと思った。
語り手はレッドなので、彼の視点から見たとすれば
その描き方で正解なのだとも思う。
淡々と誰にも話さず19年という年月をかけて穴を掘り続けた
アンディの内に秘めた思いの重さは計り知れないが
下水を抜けた後のあのシーンでの彼の感情の発露にその片鱗を見る。
刑務所内でも無償で人助けをしてきたアンディは
缶に封入した手紙でレッドの人生をもまた救う。
これからの二人の行く末は勿論わからないが
青く美しい空とアンディの笑顔に希望を感じた。
あんなにも酷い目に合っていても、まだ笑えるのだと思った。
それは、希望があるからなのだろう。
- 感想投稿日 : 2013年7月28日
- 読了日 : 2013年7月27日
- 本棚登録日 : 2013年7月28日
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