スタンフォードの自分を変える教室 スタンフォード シリーズ

  • 大和書房 (2012年10月18日発売)
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感想 : 86
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実際に試した実験及び結果が記されており、納得や共感しながら読み進めることができた。
特に印象に残った内容は、人は報酬を期待して行動を起こすが、必ずしも報酬があるわけではない。行動動機として、未来の報酬を期待していることが多々あるということ。(ドーパミンに関する記述)そのため、ダイエットの計画を立てただけで満足してしまったり、辛いことも繰り返したりしてしまったりするわけである。
他にも、人は無意識にまねをする生き物であること。自分が誰の影響を受けているか認識すること。
やめようと思えば思うほど、その行動を意識してしまうこと。(やめられない。)それを防ぐためにはその欲求を自分が認めること。やらないではなくやる目標に変えることで抑圧されている感覚を取り除くこと。
他人には厳しくなること。未来の自分は他人である。よって現状では無理なことも要求しがちである。それが先送りにする理由の一つである。しかし、今無理なことは未来の自分も無理なことのほうが多い。(ただ先送りにした場合だが)今どうすればよいか、身の丈に合った未来像を持つことが大事だとわかった。
良いことをすればするほど、その反動で悪いことをしたくなるということも共感できた。罪のライセンスという章に書いてあるが、まさしくこの題名通りである。
ストレス解消方法も大変参考になった。ドーパミンを放出させる誤ったストレス解消法(ショッピング、ネット、テレビゲーム、ギャンブルなど)ではなく、セロトニンを放出させるストレス解消方法も進めている。(運動、礼拝瞑想、創作活動など)
言われてみれば当たり前のことばかりなのだが、認識するかどうかが意志力の強化につながっているのである。そのことに気づかされた一冊だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年5月18日
読了日 : 2016年5月18日
本棚登録日 : 2016年5月18日

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