群馬の地方紙の記者達の、未曾有の航空機事故発生からの1週間の暑い日々。
17年後、記者として、父として、自分に向き合った悠木は、谷川岳衝立岩に挑んでいた。
新聞が発行されるまでの緊迫した状況に、常にドキドキしながら読み進めました。
携帯のない、ようやくポケベルで連絡を取り合う時代だからこその焦れったさが、そのドキドキに輪をかけていたように思います。
事故の悲惨さは、当時も連日の報道で見聞きしていましたが、今回また改めて思い出しました。
現場に向かう記者、それを総括するデスク、必要な情報、生かしたくても生かせない記事、部外者としては歯がゆくて仕方がなかったですが、この世界には当たり前の事なのですね。
組織に翻弄されながらも熱く戦う男達に魅了されました。
悠木が隔壁の記事に踏み切れなかったところは、事実を知っているだけに苦しく悔しかったです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年12月26日
- 読了日 : 2017年12月26日
- 本棚登録日 : 2017年12月19日
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