嫌われ松子の一生

著者 :
  • 幻冬舎 (2003年1月1日発売)
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本棚登録 : 897
感想 : 221
5

壮絶で悲惨な松子という女性の生涯。

これ程、あれやこれやに惑わされる人がいるのだろうか。
頭が良くて、何でもすぐにこなせるようになる器用な人。
なのに、最後はその人生を不遇のままに閉じることになる。

松子は嫌われ、では決してなかった。
境遇から、最後は一人になったけれど、その都度愛する人がいた、そこは幸せでいられた部分だと思う。

松子に共感できることはない気がしているが、人の人生をのぞき見した感じで、読書としては興味深い時間だった。
最近、この手の誰かの人生をたどる小説に巡り会いがち。
かなり好みの本でした。



2020.02.26
再読

何故松子はあの修学旅行の時に、あのような行動をとったのかが疑問。
頭が良く、なんでもこなせる、実は出来る女のはずなのに、目先のことに惑わされ、短絡的に物事を片付けてしまうところがあった事が、その後の彼女の人生で分かるにつれ、あの行動も松子ならではだったのかと思わされました。

転ぶ先によっては、幸せに暮らせたはずの松子の一生。
物語としては面白かったですが、決して共感は出来ません。

でも、やっぱり好みの作品。
また機会があったら手にすると思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年8月28日
読了日 : 2017年8月28日
本棚登録日 : 2017年8月18日

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