壮絶で悲惨な松子という女性の生涯。
これ程、あれやこれやに惑わされる人がいるのだろうか。
頭が良くて、何でもすぐにこなせるようになる器用な人。
なのに、最後はその人生を不遇のままに閉じることになる。
松子は嫌われ、では決してなかった。
境遇から、最後は一人になったけれど、その都度愛する人がいた、そこは幸せでいられた部分だと思う。
松子に共感できることはない気がしているが、人の人生をのぞき見した感じで、読書としては興味深い時間だった。
最近、この手の誰かの人生をたどる小説に巡り会いがち。
かなり好みの本でした。
2020.02.26
再読
何故松子はあの修学旅行の時に、あのような行動をとったのかが疑問。
頭が良く、なんでもこなせる、実は出来る女のはずなのに、目先のことに惑わされ、短絡的に物事を片付けてしまうところがあった事が、その後の彼女の人生で分かるにつれ、あの行動も松子ならではだったのかと思わされました。
転ぶ先によっては、幸せに暮らせたはずの松子の一生。
物語としては面白かったですが、決して共感は出来ません。
でも、やっぱり好みの作品。
また機会があったら手にすると思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年8月28日
- 読了日 : 2017年8月28日
- 本棚登録日 : 2017年8月18日
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