大好きな前作の続編!喜び勇んで手に取りました。のんびりした地方図書館の日々を描き、訪れる常連や新顔の利用者と司書たちとのコミュニケーションに和みつつ、実は複雑なミステリとゆーところがツボ。さらに何組もの淡い恋まで織り交ぜられている、万華鏡みたいに素敵な物語なのでした。
「どこか、ものすごく遠いところへ旅をしてきたような気分だった。疲れたような、今朝のことがはるか昔に思えるほどいろんなことがあったような、その一方ではあっという間に終わったような」
この気持ち、私もよく知ってる!と嬉しくなった。子供の頃はちょくちょく、大人になってからもたまに、本の内容に耽溺したとき感じる気持ちを、とても見事に言いあらわしていると思うのだ。全ての本好きは、この気持ちを味わわせてくれる本に出会いたくて、いつも次の本を探すんじゃないかなあ。
と、全然ミステリの感想になってないけど、謎解きとしてもなかなか秀逸でした!前作の能勢さんの推理があざやかでよく覚えていたけど、まさかあれが活きてくるとは。
続編また書いてくれないかなあ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2014年12月21日
- 読了日 : 2014年12月21日
- 本棚登録日 : 2014年12月21日
みんなの感想をみる