Re-born はじまりの一歩 (実業之日本社文庫)

  • 実業之日本社 (2010年12月4日発売)
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本棚登録 : 1407
感想 : 115
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文庫になったので購入。
アンソロジーは、読んだことのない作家に出会えるチャンスである。
この中で読んだことがなかったのは、福田栄一、瀬尾まいこ、中島京子、平山瑞穂。
瀬尾さんは雑誌「ダ・ヴィンチ」でエッセイを読んだことがあったかなあ。今ひとつピンとこないと思っていたが、やはりそうであった。短編だから読める、というところはあると思う。
福田さんの「あの日の二十メートル」は思いの外よかった。
豊島ミホさんの「瞬間、金色」は痛くて痛くて涙が出た。この人の描く思春期の少年少女たちはどうしてこうも痛々しいのだろう。
伊坂さんは、大変「伊坂」っぽかった(笑)。おなじみの低体温な感じ。でもこういう展開は嫌いじゃない。

帯には「だいじょうぶ。もう一度生まれ直す力があなたにもある」と書いてあるが、そういう力強さを感じさせる作品はなかったように思うなあ。そういう世代なんだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新刊
感想投稿日 : 2011年6月20日
読了日 : 2010年12月14日
本棚登録日 : 2011年6月20日

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