スギハラ・ダラー

著者 :
  • 新潮社 (2010年2月25日発売)
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本棚登録 : 418
感想 : 54
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第二次世界大戦中に難民とならざるを得なかったユダヤ人たちが、戦後、世界中に張り巡らされた彼らのネットワークによる情報で経済界を席巻する存在となるワケなのだけれども、そもそも彼らが生きのびることができたのは、ものすげえアタマのいいニッポン国領事館領事代理、杉原さんっていうおじさんによる計らいが大きかったのですよ。ということがハナシのさいしょのほうに書いてあったので、タイトルからしてその杉原さんの存在が現代の経済社会にも影響を与えているというようなハナシかと想像しながら読みすすめていったのですが、このおじさんが、「たくさんのビザにサインするの疲れちゃったからゴム印つくってぺたぺた押そうぜ。」って言ったら、おじさんが転勤していってからあとも、そのゴム印で偽造した許可証でユダヤ人たちがロシアからばんばん出国できたので命がたすかりました。っていうココロアタタムル、オイオイおめえホントにアタマいいんかよ的なお役所シゴトエピソードだけを残して以降、まったく出てきませんでした。
(ジッサイには6000人のユダヤ人を救った人物として、いまも世界から尊敬されてるおじさんですが。)
あとはもう現代のハナシになって、なんかおカネもちのイギリスのヒトが金沢で美人の芸妓さんといい仲になって「ホ~レホレ好きなモン買っちゃるぞ。おれなんか衝動買いで競馬ウマ買っちゃうモンね~。」みたいなしょーーーもないハナシが延々とつづけられているだけで、経済に明るいヒトがコレでどれくらいたのしめるのかはしりませんが、アッタマのわるい私なんかはなんにもオモシロくなかったデス。
2ページくらい読んだらすげえ眠くなるので、おかげで読むのに2週間くらいかかっちまいました。

おおハズレ。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年2月12日
読了日 : 2010年6月27日
本棚登録日 : 2012年2月12日

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