別れぬ理由 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1991年2月28日発売)
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本棚登録 : 166
感想 : 15
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*総合病院の整形外科医長・速見修平は、一年前から岡部葉子と愛人関係にある。が、最近、勤めを持つ妻・房子に男の影を感じてならない。夜中に電話がかかってきたり、自宅のマンションの入口で男と別れる姿を目撃したり。まさか妻にも愛人が…。疑い、争いあい、揺れ動きつつ、なお別れる道を選ばない二人の心の綾を描いて、現代の「理想」の夫婦像をさぐった話題の長編小説*

さすが、渡辺先生、典型的な昭和の男の理想や言い分を見事に文章化なさっています。30年近く経った今読むと、滑稽以外の何物でもないけど、まあ、これが男の人の本音なのでしょう(笑)俺の浮気はいいけど、妻の浮気は許さん!とか、浮気がバレてもゴハンや背広の支度はしとけ!とか、出がらしのお茶は出すな!とか。男の人ってしょーもなくて可愛いい(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Jazzyで行こう
感想投稿日 : 2018年10月1日
読了日 : 2018年10月1日
本棚登録日 : 2018年10月1日

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