別れぬ理由 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101176185

感想・レビュー・書評

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  • そういえば若い頃にこの作家さんの本を読んでたなぁって思い出しました。
    なにかの結論に至るかと思ったけど、特になにもなく終わってしまいました。現実的すぎる。

  • 30年以上たってますね
    その間に世の中の習慣や文化は大きく変わった
    男女平等
    になっても男も女も本質は変わらない

  • 昭和60年代の小説なのでスマホも携帯もパソコンもない時代だが、令和の今でも同じように不倫がある。
    旦那が亭主関白なのは時代かな。
    同じようにバレたらドギマギして、相手の不倫が分かったらイライラしたり。
    相手に気を遣ってケーキを買ったり。
    時代は変わっても同じ。
    夫は滑稽で妻が何枚も上手。

    古い本だが読みやすく、難しい言葉もない。
    気になったのは、テンポ、をテムポと記載されていた。
    間違いなのか、その時代の言い方なのか。
    あとはふりがなが今と違う。
    読みやすいが展開が遅い。
    登場人物が少ないのでややこしくはならないが、同じ状況を行ったり来たり。
    コメディに思えるが本気な小説なのかな。

  • なんと身勝手な旦那や!
    男の俺でも許せん!
    3/12/6

  • *総合病院の整形外科医長・速見修平は、一年前から岡部葉子と愛人関係にある。が、最近、勤めを持つ妻・房子に男の影を感じてならない。夜中に電話がかかってきたり、自宅のマンションの入口で男と別れる姿を目撃したり。まさか妻にも愛人が…。疑い、争いあい、揺れ動きつつ、なお別れる道を選ばない二人の心の綾を描いて、現代の「理想」の夫婦像をさぐった話題の長編小説*

    さすが、渡辺先生、典型的な昭和の男の理想や言い分を見事に文章化なさっています。30年近く経った今読むと、滑稽以外の何物でもないけど、まあ、これが男の人の本音なのでしょう(笑)俺の浮気はいいけど、妻の浮気は許さん!とか、浮気がバレてもゴハンや背広の支度はしとけ!とか、出がらしのお茶は出すな!とか。男の人ってしょーもなくて可愛いい(笑)

  • 不倫小説の大家、渡辺淳一の作なのだから、面白くないわけがない。本作は夫婦ダブル不倫を巡る心情の変遷を見事に描く。情景と心理が一致し、夫の側も妻の側も、真にあり得そうな物語だ。まるで著者自身が不倫の上級者のように感じてしまうが、その辺はどうだったのだろうか。娯楽小説として、楽しめる一冊である。

    ご都合主義的な批判もあろうが、妄想を楽しむ小説の楽しみ方を思えば、それはそれで、という評価をしたい所である。

  • 男のための都合のいい展開。
    好きではないかな。
    でも読みやすい話だと思う。

  • そこはかとなくバブルの香りを漂わせつつ、そう、石田純一的な、のんべんだらりとやり過ごしつつ、何も解決してない、ように見えてなんとなくうまくいってるような。彼が不倫は文化だと言った時に、日本中ざわざわしてたけども、それを言うならアメリカじゃ離婚は文化だろうし、一夫多妻制の国やら多夫一妻制の国もあるわけで、それらは文化なんだから不倫もやっぱそうなんかもしれん。にしてもこの男の方のどうしようもない感がやはり共感を得るというか、不倫しているかどうかに関わらず、100人に聞いたら80人くらいがあるある言うくらいにありがちで、はーしょうもなー、と思いつつ読んでいると、これは古き良きファミリー向けのドラマなのではないか、向田邦子とか?、そういうのか、ていうかギャグ小説ではないか、とまで思ってしまう。

  • (1995.05.27読了)(拝借)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    総合病院の整形外科医長・速見修平は、一年前から岡部葉子と愛人関係にある。が、最近、勤めを持つ妻・房子に男の影を感じてならない。夜中に電話がかかってきたり、自宅のマンションの入口で男と別れる姿を目撃したり。まさか妻にも愛人が…。疑い、争いあい、揺れ動きつつ、なお別れる道を選ばない二人の心の綾を描いて、現代の「理想」の夫婦像をさぐった話題の長編小説。

  • 「失楽園」書いた人ですが、昔の作品が好きです。

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著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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