骨餓身峠死人葛 (岩波現代文庫 文芸 117 野坂昭如ルネサンス 6)

著者 :
  • 岩波書店 (2008年1月16日発売)
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感想 : 15

■表題作 
「骨餓身峠」という地名のインパクトに負けない、死人葛。白秋の「曼珠沙華」と張る、凄絶な美しさ。野坂文学につきものの兄妹もばっちり(文字通り)絡みます。

■人情ふいなーれ
子どもに駆け落ちされた母親は同級生同士。
悲惨な状況のはずなのに、なぜか可笑しみを誘う。

■マイ・ミックスチュア
えーと、ネクロフィリアっていうんですか、
こういう人って古今東西問わず、いるんですね><

■当世ますらお団
結婚詐欺の行く末は? あらら ^^ 
まあ、こういう一遍もないとね。

■ああ奇怪大綬章
第二の人生もいろいろあるようで。
リタイアしたら再読したいです。共感誘うものがあるかも。

■紀元は二千六百年
万博間近の釜ヶ崎に身を沈めた男。
「えらいさんの音頭とるもの」ってフレーズが印象的。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ➖2010/09
感想投稿日 : 2014年10月2日
読了日 : 2010年9月13日
本棚登録日 : 2014年10月2日

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