本当に詩人だったんだ、この人・・・。
「三部作」と比較すると、動きのない話なだけに
本領発揮!です。これはもう散文詩です。
梅雨明けのヤケクソのよーなピーカン天気の下、
日よけシェードのなくなった京浜東北線で
ダラダラ読むにはこの上ない選択でしたね、全く。
噎せ返る熱気。澱んだ空気。倦んだ街。爛れた世界。
虫は出る。食べ物は腐る。街はぬかるむ。
ただ生きているだけで、未来も希望もない自由・・・・
ちょこっとだけ羨ましい。
読書状況:読み終わった
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➖2010/07
- 感想投稿日 : 2014年10月5日
- 読了日 : 2010年7月20日
- 本棚登録日 : 2014年10月5日
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