最終巻。長かったようで短かった夏休み。何もなくなってしまったかのような読後感とともに余韻に浸れる。エピローグがすべて。「主人公がいるから死にたくない」のではなく「主人公のために死ねる」ヒロイン。こうして世界は救われる。
出てくる登場人物も皆素晴らしかったです。特に水前寺先輩はカッコよすぎますね。晶穂もかわいかった。浅羽の両親も味があったし、榎本や椎名先生もよかったですね。あとはサブキャラ達もよかった。それにしてもイリヤがお守り代わりに浅羽の文房具もってたりとかしてたなんて切ないです。素直じゃなかった二人が素直になったら真実だけつきつけられてさようならという感じですかね。彼あるいは彼女にとってのハッピーエンドとは何だったのかを考えさせられます。とても良質なボーイミーツガールでした。
どうでもいいけどMr.childrenのHEROがちょっと思い浮かびました。浅羽は誰か一人の命と引き換えに世界を救ったわけですから。ただ一人彼女にとってのHEROにはなれませんでしたけど。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
世界系SF
- 感想投稿日 : 2012年12月30日
- 読了日 : 2012年9月16日
- 本棚登録日 : 2012年9月16日
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