主人公の悠木は北関という新聞社の記者で、日航機墜落事故で全権デスクを任される。一方、休日には同僚の安西と登山を楽しむ。ある日、安西に谷川岳の衝立岩を登ろうと誘われる。しかし悠木は日航機墜落事故の対応のため、安西は突然のくも膜下出血に倒れ登れなくなってしまう。
17年後、悠木は安西の息子と衝立岩に登る。
日航機墜落事故から数日間の記者と関係者の緊迫感に満ちたやり取りと、17年後の登山のシーンが交互に描かれる。
正直、主人公の悠木は良いところがなく、スクープを逃すし上司や同僚ともあまりうまくいっていない。私生活では息子ともうまくいっていない。
それにしても、当時の新聞社の殺伐とした描かれ方には驚く。作者が元上毛新聞社の人とのことなのでかなり忠実なのではないか。
名作なのは知っているが、個人的にはいろいろともやもやするため星3つ。
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- 感想投稿日 : 2024年1月7日
- 読了日 : 2024年1月7日
- 本棚登録日 : 2024年1月7日
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