相変わらずの面白さ、と変わり映えのないコメントしか出来ないわけです。
シリーズものの感想は難しいなー。
しっかりと確立された世界観に基づいた、がっちりと骨太なストーリィと、魅力的な登場人物たち。
ヴァルデマール年代記を読み続けていると、<a href="http://mediamarker.net/u/ikedas/?asin=4488577016" target="_blank">女神の誓い</a>が、初めの作品としていかに優れていたかがしみじみと分かります。
ほかのシリーズ作品も、<a href="http://mediamarker.net/u/ikedas/?asin=4488577016" target="_blank">女神の誓い</a>に並ぶとも劣らない作品であることは間違いないです。
けれど、「初めの作品」としては、<a href="http://mediamarker.net/u/ikedas/?asin=4488577016" target="_blank">女神の誓い</a>に収められた「剣の誓い」に勝るものは無いと思います。
コンパクトな掌編ながら、「剣の誓い」にはヴァルデマール年代記のエッセンスが余すところ無く収められています。
コンパクトであるからこそ、作品は抜群の疾走感を備え、読者を瞬く間に作品世界へと誘ってくれるのです。
そして、続く「女神の誓い」と<a href="http://mediamarker.net/u/ikedas/?asin=4488577024" target="_blank">裁きの門</a>、そして<a href="http://mediamarker.net/u/ikedas/?asin=4488577032" target="_blank">誓いのとき</a>と読み進み、読了したときには、読者は完全にヴァルデマール年代記の虜になっているのです。
見事、というほか無い、素晴らしい流れだと改めて思うのです。
日本では、<a href="http://mediamarker.net/u/ikedas/?asin=4488577016" target="_blank">女神の誓い</a>の前に<a href="http://mediamarker.net/u/ikedas/?asin=4390113682" target="_blank">女王の矢</a>が刊行されていますが、これはノーカウント、ということで・・・。
一巻のみで、その後の続刊が無かったのは、たぶんチョイスをミスった、ということなんじゃないかな、と思ったり。
とはいえ、その後に<a href="http://mediamarker.net/u/ikedas/?asin=4125009996" target="_blank">新訳という形で中央公論新社から続刊が出た</a>ので良かったです。
創元さんは山口氏と細美氏の2ライン編成となり、中公さんからは澤田氏のライン。
そして、まだまだ未訳な作品たち。
さらに、なんといっても、作者のラッキー氏が健在であること。
ヴァルデマール年代記の新作を読むことが出来る幸せな日々は、まだまだ続くのです。
- 感想投稿日 : 2018年11月13日
- 読了日 : 2010年12月26日
- 本棚登録日 : 2018年11月13日
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