シフォン主義

アーティスト : 相対性理論 
制作 : やくしまるえつこ  永井聖一  真部脩一  西浦謙助 
  • SPACE SHOWER MUSIC (2011年11月29日発売)
4.15
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本棚登録 : 1524
感想 : 162

FM802で聴いて、もう一発でK.O.でした。
がっつりとした演奏に、ダルダルとした歌声のmismatch感。
しかも歌声はなんとも可愛らしく、独特の危うい感がたまりません。
でもその危うさは、演出としての危うさなんだろうなー、と感じさせる表現力。
さらには、なんともぶっ飛んだlyric。キャッチーなmelody。
非常にしっかりとしたmixingや、なんとも味わい深いjacket。

もう、すさまじいまでにあからさまなあざとさ。
でも、その作戦に喜んで乗ってしまうほどの魅力。本物です。
なんと言っても、まず変態的なまでのbaseがほんと気持ちが良い。
作詞作曲も、baseの真部さんがすべて担当してるのですね。
これは、ひょっとしたらオキイレイジなのかも。位置的に。才能も。

全体的な音構成としては、懐かしのROCK'N'ROLLって感じです。
ゴリゴリで音が厚くて、edgeがピシッと決まった真っ向勝負。
けど、そこに乗る歌声は、こってこてのガールズポップ系のそれ。
気怠げでやる気なさげで投げやりな感じ。でも可愛い、的な。
この構図は、ちょっと初期jenny01のそれに似てます。
ただ、さらに突き抜けてるのはその歌詞でしょう。
一見、意味のなさげな言葉の連なりですが、これは音重視ではないかと。
なんというか、「口に出してみたくなる言葉」が散りばめられてるのです。
例えば、1曲目の「スマトラ警備隊」なら<blockquote>太平洋 大西洋 ここ一体何平洋よ</blockquote>とか。
或いは、5曲目の「元素紀行」なら<blockquote>塩素 窒素 過酸化水素</blockquote>とか。
そしてなんと言っても、2曲目の「LOVEずっきゅん」。
絶対、2週目からは思わず口ずさんでしまうはず。

このなんとも言えない魅力は本物なのか。
それが、今後の活動で明らかになるでしょう。
けどまあ、偽物ではないわなあ。偽物が作れる音楽じゃないと思う。
楽しみ楽しみ。

<a href=http://www.myspace.com/soutaiseiriron >MySpace</a>で視聴とか出来ます。
3回くらい繰り返して聴いたら、もうすっかり虜になると思います。
upされてる、新曲の「四月革命」がまた良いのですよー。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 音楽
感想投稿日 : 2018年11月13日
読了日 : 2008年6月26日
本棚登録日 : 2018年11月13日

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