グロテスク

著者 :
  • 文藝春秋 (2003年6月27日発売)
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本棚登録 : 2442
感想 : 370
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主観と客観のギャップや思い込み、勘違いなどにより、自分と自分以外の人との真の理解は不可能だと思い知らされるような内容でした。

モデルとなった事件をベースに、それから大きく飛躍した展開と結末に向けてのストーリーの収束が、長編でありながらも飽きさせない理由だと感じました。

単純に奇妙な人間とだけでは解されない、まさに共感と嫌悪感を抱かせるようなそれぞれの人物像を作り上げる桐野夏生はさすがだと思いました

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 桐野夏生
感想投稿日 : 2015年6月16日
読了日 : 2015年6月16日
本棚登録日 : 2014年4月18日

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