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短編が5作品あるけど、表題作が一番好きかな。叔母さん一家に預けられた少女が、幸せな感じの家庭の歪(ひずみ)に気がつく話。
全作品、明るさと哀感のバランスがいい。
「裏庭の柵をこえて」で、庭の木が切られて(元)大学生が号泣するシーンがなんとなく印象的だった。
みんなどこかおかしいところを持っていて、ちょっとのきっかけで崩れてしまう危うさがある。
「あまのかぐやま」で、女学生がアルコール中毒で見ていると思った幻覚が、古典の授業のプリントに載っていた和歌の情景だったのが素敵すぎる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年1月12日
- 読了日 : 2021年1月12日
- 本棚登録日 : 2021年1月12日
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