なんということだ…
湊かなえさんの物語を読んでいると、自分がいかに他人の意見や情報に影響されやすいのかということを痛感させられる。まんまと彼女の思惑通りにあっちに悲しみこっちに憤り、どの人間も間違っているわけではなく、すべてその人の感覚からは正しい行動であり、別な価値観から見た結果、間違った行動であるということが複雑に絡み合っている。私自身、こういうことを子供に教えていこう、と決めていることがあるが、果たしてそれが万人に良いことなのか、私の価値観の中だけなのか、、、何がきっかけで、娘の価値観が形成されてゆくのかも未知。親である前に、人でいるということは、こんなにも難しく困難で複雑なことなんだと、これまた考えさせられる心理描写の本でした。☆10!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年3月17日
- 読了日 : 2019年3月17日
- 本棚登録日 : 2019年3月17日
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