伝奇集 (岩波文庫 赤 792-1)

  • 岩波書店 (1993年11月16日発売)
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p105「図書館は、その厳密な中心が任意の六角形であり、その、円周は到達の不可能な球体である。」
題名が有名で、陶酔している人をよく見かけますが、、イマイチぴんと来なかった。
円環、バビロン、迷宮、廃墟、神託、図書館…

円環の廃墟、バベルの図書館あたりはストーリーもあり虚構の深淵さの永遠さがイメージしやすくて雰囲気に乗れたけれども、文学が文字の芸術たる所以だと感じとれたけれども、他は百科事典的で、格言や註釈がほんとなのか虚構なのか何を表現したいのかよく分からなかった。西洋の伝説史実哲学の知識がなく、想起させる何かを感じ取る素養がなかったのだと思います。
ハーバート・クエインの作品の検討、アル・ムターシムを求めて、あたりはどう読むのが味わうのがいいのだろうか、心に残る言葉や文がほぼ無かったのですが、皆さんどんな感想を持っているのでしょうか…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 書籍
感想投稿日 : 2018年8月12日
読了日 : 2018年8月12日
本棚登録日 : 2018年8月12日

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