なんて華麗な臆病な仮面。自分の心を覗くのを恐れるあまりに自己の意識さえ注意深く、厳重に蓋をしてしまって、主観で考える自分と客観的に批評する自分、未来への期待と心の幾層も深める自分とでぐちゃぐちゃになっている性の苦悩をこんなに繊細に書いているのをただ感服するしかない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年12月29日
- 読了日 : 2016年12月29日
- 本棚登録日 : 2016年12月29日
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