確かに凄かったが、ブランド名に踊らされた感が否めない。細かい所をグジグジするのはご法度だろう。しかしなぜこの作品は死角ナシ扱いをされるのだろうか。
とは言え否定したい訳ではなく、例の一行にはしっかりとそのインパクトと不意打ちに驚愕したし、座っていたソファからは余裕でずっこけた。
あだ名という人物像を掴みにくいキャラクター達を各々しっかりと認識出来る個性や、「恐怖」「焦り」等の心理的描写は流石としか言い様がなく
世界観にどっぷりと浸っていた。夜寝る前に窓の施錠を確認してしまったほどだもの。
怒涛のクライマックスを経て、犯人のみぞ知る犯行の全貌は闇に紛れるのかと思いきや、しっかり下される審判。点と点が線で繋がれていくトリックの数々に溺れそうだ。面白かったです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本作家
- 感想投稿日 : 2020年11月9日
- 読了日 : 2020年11月9日
- 本棚登録日 : 2020年11月9日
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