人をワクワクさせ、感動させ、心を明るくしてくれる物語が「良い本 好きな本」と定義付けられてるいるのであれば、こちらの作品は一般論で考えれば真逆の言葉を付けられるのだろう。
ですが私はこの作品にワクワクし、感動し、スカッとした。作中に登場した実物達の闇に当てはまらない人間なんているのだろうか。愚行をこれでもかと見せ付けられ私のお胸はキャパオーバーだ。
不動の湊かなえ最高傑作だなぁ。
事実が徐々に判明していく繊細な伏線と回収の数々であり、少年A 少年B 少女A 母親 そして森口先生。
たったこれだけの人物達が織り成すゆっくりとダークな色味をまとったままジワジワ右肩上がりで盛り上がりを見せる本作は至ってシンプルだ。
脳内再生される松たか子ver森口先生の美しさにはもう何も言うことは無い。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本作家
- 感想投稿日 : 2020年10月9日
- 読了日 : 2020年10月9日
- 本棚登録日 : 2020年7月10日
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