ずっと題名しか知らなかった名作を読了。あの有名な子供の絵の意味をやっと知った。
(あとがきより抜粋)「真冬の朝、穴のあいたぼろを着たコゼットが大きなほうきを持って店先を掃除しているあの有名な絵は、エミール・バヤールという挿絵画家が1879年に出たユーグ版の中で描いたもので、「虐げられる子供」というイメージの原型をうまく表現しています」
パン1切を盗んで計19年投獄されたヴァン・ヴァルジャンの追われ続ける生涯。小さなコゼットを他人に預けて、針仕事でギリギリの生活を送った母親ファンティーヌ。預け先で労働力として酷使され虐待されている小さなコゼット。恋愛をしたり民のため革命に身を投じる青年マリユス。
現代でも日本や世界のどこかに通じる様子は作者ユーゴーの時代によく見られたことだそうで(あとがき参照)多少のご都合主義展開はあっても読ませる小説でした。
私的には救出したコゼットの寝顔にメロメロになってるジャン・ヴァルジャン、成長したコゼットに恋したマリユスを嫌うジャン・ヴァルジャンがなんともほっこりしました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2019年5月9日
- 読了日 : 2019年5月9日
- 本棚登録日 : 2019年5月9日
みんなの感想をみる