捜査がなかなか進展しない上巻から打って変わり、重要参考人の死を皮切りに物語が一気に動き出す。金庫襲撃のくだりなど、思いの外エンタメ要素も強め。私の想像力が乏しい所為か、地下水路の系統図は今ひとつイメージが出来なかった。ラストの反転は然程劇的ではないものの、この邦題が選ばれた理由が良く分かる結末となっている。ボッシュの人物造形も今後一層深みを増していくのだろうが、この翻訳の調子だと続きを追うのに難儀しそう。フェア用と思しき文庫の帯には<アメリカ版「踊る大捜査線」⁉︎>とあるけれど、それはちょっと違うような。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年10月30日
- 読了日 : 2021年10月29日
- 本棚登録日 : 2021年10月30日
みんなの感想をみる