遮光 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2010年12月24日発売)
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本棚登録 : 3358
感想 : 308
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恋人が死んだことを周囲に隠し、あたかも彼女が生きているかの様に振る舞う青年の話。

ただ、青年は虚言癖があって、常に何かを演じている様な生き方をしていて…急に暴力的になったり、笑い出したりなど、狂人みたいな感じなんだけど…

でもこれ、ただの虚言癖って言うのはちょっと違う気がする。
彼は彼なりに恋人を大事にしていただろうし、もっとやりたいこともあっただろう。

終盤、女友達?に、恋人が死んでいることと、自分の想いを喋るところは、胸がギューッとなった。

明るい場面とかは全然ないし、寧ろ全体的に暗いと思う。
でも、もう一度読みたくなる、不思議な話だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年6月30日
読了日 : 2020年6月30日
本棚登録日 : 2020年6月5日

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