盲目的な恋と友情

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著者 : 辻村深月
inutoolsさん 辻村 深月   読み終わった 

前半「恋」。完全に共依存な関係。ダメ男に耽溺する主人公。甘美な時期は瞬く間に過ぎ去り、熟れすぎて腐りゆく果実のようなぐちゃぐちゃな関係に。

恋愛に対して純粋すぎて免疫がほとんどなかったことが、このような関係に陥った要因なのでしょうか…

後半「友情」。こちらは友人関係に溺れる女の子が主人公。自分がこの人の一番でありたい。ある種の独占欲。

対象の性別は違っても、相手を思う気持ちが強すぎて、行き過ぎて、一線を超えてしまう二人はとても良く似ていると思います。

冷静に、客観的に見ると常軌を逸している二人ですが、純粋で真面目で融通が利かない不器用さが招いた結果かもしれなくて、そう思うと二人に哀れみを感じ、悲しい気持ちになってきました。

いわゆる“黒辻村”作品で、気持ち悪さすら感じる内容でしたが、不思議とページをめくる手を止められず… 不気味でおぞましい印象ですが、どこか美しさすら感じる読後感でした。

レビュー投稿日
2014年6月3日
読了日
2014年6月2日
本棚登録日
2014年6月2日
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