心がほどける小さな旅 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2016年4月12日発売)
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本棚登録 : 1597
感想 : 89

益田さんの本を読もうと思って探していたところ、読魔虫さんの本棚にあり旅をテーマにしているようなので魅かれて選びました。
このご時世、どこか遠くに行きたいなあと心がかちこちに固まっている状況が続いてしまっているのを、ほどいてくれる感じ。春夏秋冬それぞれの季節に合わせた九州から北海道まで国内を巡る小さな旅が紹介されている。一人旅の時もあるし、絶妙な段取り力の猫山さんとの女性二人旅もすごく楽しそう。章ごと最後のイラストも楽しさ倍増!漫画もほっこり和む。
一緒に旅をしているような元気をいただく贅沢な時間になりました。
旅の後にこんなまとめをするようにしたら楽しめそう。

春 桜花賞 競馬場がお花見のような雰囲気になるなんて。
『なにかを生で応援するということが、自分の人生に久しくなかったことを、そのとき、わたしは感じていたのだった。応援するのは、気持ちのいいことだった。』
『ひとり旅のいいところは、話し相手がいないことである。自分とだけ旅をするのも、また、いいものである。』
夏 ブレックファスト 休日ながめのよいところで大切な友人とゆったり朝食を過ごす贅沢。
『幸せは、たまには、わざわざかみしめたほうがいいのだと思う』
秋芳洞 ネットでも探して、ほんとうに奇麗。いつか行ってみたい場所の一つ。
『にぎやかでも、さみしくもない。ちょうどいい感じの観光地である』
新江ノ島水族館一泊旅 クラゲ大好き、クラゲナイト行ってみたい。クラゲナイトに一緒に行ってくれる友達を思い浮かべてみた。
秋 山寺 日本地図を広げてながめていたら、ひらめくって素敵。
『旅というのはとっても便利。強引に気持ちが切り替わる。』
第九 想像できなかった、合唱体験なんてっ。
『自分の声を聴かせようと思わない。みんなで歌う、それがコーラス』『音楽も人のつき合いも、そういうことがだいじなんだよなあ。』

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年11月23日
読了日 : 2021年11月23日
本棚登録日 : 2021年11月20日

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