新装版 離婚 (文春文庫) (文春文庫 い 9-7)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年11月10日発売)
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「お妾にしてくんない」と転がり込んできたすみ子と、なんとなく同棲生活をはじめ、なんとなく結婚し、なんとなく離婚する。
その後も、すみ子と誠一の奇妙な同居生活は続いていく。

生活力もなく完全にめんどくさくて駄目人間なすみ子を放っておけない誠一の視線が、分かるような分からないような。

経済的に自立することと精神的に自立することと、結婚の意味を考えてみたりする。
現代だったら、すみ子はどう生きるだろう。

「妻の嫁入り」のすみ子がかわいい。
どこまでもキュートで自由奔放。

〝いいさ、いつまでも居ろよ〟

白黒つけない。つけられない。そうやっていられるのはやっぱり根底に惹かれ合う気持ちがあるからじゃないのかな。

あと「少女たち」を最後に持ってくる構成すごい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月5日
読了日 : 2022年5月5日
本棚登録日 : 2022年5月5日

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