暮らしの哲学

著者 :
  • 毎日新聞出版 (2007年6月28日発売)
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季節のこと、暮らしのこと、人生の不思議についての思索。なぜ「春は残酷な季節」なのか。なぜ子供の頃、夏休みは輝いたのか。なぜ素数ゼミは数字の魔法を知っていたのか。なぜ人に好き嫌いがあるのか。わたしとは何か。犬とは何か。子とは何か。死とは何か。

2023年3月27日再読

「今年もまた桜が咲きました。」で始まる池田晶子の『暮らしの哲学』。

「人生は、過ぎ去って還らないけれども、春は、繰り返し巡り来る。」

彼女はこの連載を書いて一年後に亡くなった。。

「一回的な人生と、永遠に巡る季節が交差するそこに、桜が満開の花を咲かせる。(中略)花は儚いと人は言う、自分の人生がそうであるようにと。」

この文章を書いた時、自分の死を予感していたのだろうか。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション(教養書等)
感想投稿日 : 2022年1月19日
読了日 : 2021年7月30日
本棚登録日 : 2022年1月19日

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