先日、友人の古本屋の店主と話している中で
「お前みたいなのは西村賢太を読め」というようなことを言われた。
西村賢太とは先日芥川賞をとっていきなり時の人となった、ちょっと風変わりな私小説家であることは知っていたけれど、まだ彼の文章をいちども読んだことはなかったので、文庫になっているのはあるの?と聞くと一冊だけ角川文庫で出ているのというのでさっそく買ってきて読んだ。
くだんの古本屋は「お前の好きな村上春樹の対極に位置するような作風」と言う。そういえばこの間某人気ブロガーさんが村上春樹の対極が角田光代さんの世界だとか書いていたような気がするが。
まあ、対極というのは360度いずれにも位置できるわけで、ひとそれぞれいろんな感じ方があるね。
結論から言えばこの西村賢太という作家のどこがどう評価されているのか、ワタシにはさっぱりわからん。
単にココロの極端に弱い、言い訳と責任転嫁となげやりで捻くれた精神のどうしようもない救いようの無い男が、赤裸々に自分の生活をいささか鼻につく近代文学調な書き方で書きなぐった、個人的には正直読むに値しないと思えるような内容だった。
果たして芥川賞を受賞した「苦役列車」がどんな作品なのかはわからんけれど、まあ、もういいです。
朝吹真理子さんもさんざん並んで写真撮られて災難だったでしょうなぁ、と。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年12月12日
- 読了日 : 2020年12月2日
- 本棚登録日 : 2020年12月2日
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