嬉しい時はうれぱみん、悲しい時はかなぱみん、苦しい時はくるぱみんという脳内伝達物質が生成されるんだって。
平松洋子さんの「野蛮な読書」で出てきた本で、ずっとほしい物リストに入れていた一冊。
読み始めてみると、勝手になんとなく思っていたような物語では全然なくて、ヘヴンでもなんでもない、むしろ陰湿な地獄絵図が連綿と続く、あまりにも凄惨な学校生活の描写。
さすがのワタシも気持ちが暗くなってしまった。
ラストで激しい雨の公園で裸のコジマが笑う声が、あまりにも哀しくて、どうしようもないくらいやるせない気持ちになる。
善悪とか強弱とかいう価値観を根底から覆しにかかるという評判はさもありなん。
倫理てなんだろう、と百瀬の語る言葉を読みながら思うわけです。
なんというか、パワーのある小説だよなぁ、と。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年10月23日
- 読了日 : 2020年10月14日
- 本棚登録日 : 2020年10月14日
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