ぼくらの (1) (IKKI COMIX)

著者 :
  • 小学館 (2004年6月30日発売)
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本棚登録 : 2459
感想 : 234
5

1~11巻通して。
本当に心の底から好きな作品の一つ。アニメの方はあれはあれでまた違う世界のように感じて、それこそ「世界の分岐」を感じたりなんかしてその感覚が楽しかったけれど、でもやっぱりアニメよりこっちの方が好きだなぁ。
田中さんが言ってた「ベストじゃなくベターを目指せ」って、かなりこの作品を表しているように思う。全てが思い通りに行かしてくれる訳じゃない。「何で今」「どうしてそんな手段じゃなきゃ」なんてことの連続。それでも彼らはその中で最善を目指して、全力を尽くして、そうして散っていく。
覚悟を決めたとはいえ顔を出すそれぞれの弱さ、それに立ち向かうのはパイロットだけじゃない。だけど、”まだ”死なない自分たちという立場も同時に襲う。
あとウシロ戦での、町の風景。犬小屋や交換日記、朝食の準備が完了しているテーブル、そんな何気ない物たちが不思議と胸を締め上げてくる。
話しが終わるからとかじゃなくて、進み方(?)として最終巻が好きだなぁ。ページをめくる時の衝撃がどれも好きだった。
ただの殺し合いものじゃなく、人と人が感情をぶつけ合って変化していくドラマだったなと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ぼくらの
感想投稿日 : 2020年4月20日
読了日 : 2020年3月29日
本棚登録日 : 2020年3月29日

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