すごい本があるもんですね。研究の報告でありながら凄みがあるってのは、内容もさることながら、著者が単に興味本位によってつらつら書いているわけではなく、すでにその世界へ片足突っ込んでいるかのような、本当に魅入られた人は、または、境遇が近く共感するような人は、とことん任侠な気質なのだなと思います。近年の問題として、暴力団を被差別民だと認識されなくなっているのは、そう言うこと自体が差別的だという世論の変化、金嬉老事件などの風化とか、いろいろあるのかな、と思いますが、ここで描かれたやくざ像は今でもやくざ映画の魅力的な演出として生きています。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
社会系
- 感想投稿日 : 2017年2月19日
- 読了日 : 2017年2月19日
- 本棚登録日 : 2017年2月19日
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