忘却の整理学

著者 :
  • 筑摩書房 (2009年12月12日発売)
3.43
  • (24)
  • (56)
  • (62)
  • (22)
  • (5)
本棚登録 : 720
感想 : 83
4

一日を過ごすと大小のゴミが頭の中に散乱し、いわゆるエスや自我みたいなものにとらわれるということで、瞑想に近いものを感じる。昔は忘れっぽいことを悪いことだと感じていたけど、最近自分の中では、同じ本や類書を繰り返し読むと地ならしされて、だんだんつながっていく感覚がある。本書に戻ると、これがすごいのは、短いエッセイの数々はテーマ、結論が同じであり、エピソードは全然覚えなくていい。つまり、忘却してよいものであり「忘れていい」実感を伴った練習ができることにある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他
感想投稿日 : 2018年2月17日
読了日 : 2018年2月17日
本棚登録日 : 2018年2月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする