切ないの一言。人を想う物語でした。人は生まれ変わるなら、この人生に大きく傾倒する必要はないのかもしれない。それでも、だからといって、軽く見ていいものではないのだろう。その考え方は心の支えにするだけなのだろう。人の宗教観や考え方はそんなもので、やっぱり、自分が感じる理不尽に憤ってしまう。そんな物語。かな。
久々に伊坂さんの作品を読んだけれど、おしゃれー。会話おしゃれー。行動おしゃれー。最高ですよ、
神様を閉じ込めるところなんて、全身を包み込む心地よさに溺れてしまった。それと、それが話に重要な鍵であるかどうかは無関係に、タイトルを作品内で関連させるのは好き。無意識に感嘆の息をついてしまう。
ミステリーというわけではないけれど、終盤には驚く展開も待っていて、退屈という文字が読者の辞書から消える。楽しいというよりは、良い小説でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年3月24日
- 読了日 : 2017年3月23日
- 本棚登録日 : 2017年3月23日
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