法然が活動した時代の様子や、法然を取り巻く情勢が生き生きと描かれる。さらに、他の宗教家や弟子の親鸞などとも比較しながら、法然の独自性・革新性を説いている。また他宗教やユングなど様々な知見と照らしながら法然を多角的に捉えようとしている。ただ、筆者の法然に対する思い入れが強すぎるせいか、筆者の(小説的ともいえる)想像力でもって強引に論を進めているようなところが散見される。著者の言わんとするところにはほぼ賛同できるだけに、そこが残念ではある。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
思想
- 感想投稿日 : 2020年2月14日
- 読了日 : 2020年2月14日
- 本棚登録日 : 2020年2月14日
みんなの感想をみる