「今さら聞けないビットコインとブロックチェーン」
仮想通貨とブロックチェーンについてあまり詳しく知らないので読んでみた。
この前問題となっていた、そしてまだ解決していないコインチェックの共同創業者兼最高執行責任者の大塚雄介氏の本である。そういえば、問題が起こる前まではあっちこっちで引っ張りだこだったので顔はどこかで見たような気がする。
内容は平易でわかりやすいが細かい技術的なことはほとんど書いていないので、仮想通貨の啓蒙書のようなものだ。ブロックチェーンの技術とは一体どのようなものなのかほとんどわからない。読み終わって欲求不満が残った。
通貨の考え方については「負債論」の後に読んだせいか、本書ではあまり深く掘り下げられてはいないのはやむを得ないか。
要はビットコインそしてブロックチェーンは現代のコンピューター技術によって支えられており、通貨がコンピューターの計算量、そして最終的には電力で支えられていると言うことのようである。と言うことはその総量には限界があると言うことだ。
著者は民主的なシステムだと言っているが、既に14世紀にはイスラム商人がやっていた信用取引と大して変わらないような気がしたのは「負債論」を読んだ後だからだろうか。
多少は理解できたが、システム的には一番危ないのが交換所だと誰もが考えるだろう。そして、その通りになったのはなんとも皮肉である。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年3月21日
- 読了日 : 2018年2月15日
- 本棚登録日 : 2018年2月15日
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