2005年に話題になった本です。
タイトルは存じてましたが、今になって初めて読みました。
この年末年始、ゴーンさんの海外逃亡や中東で再び戦争が始まりそうな情勢といったニュースが飛び交うタイミングで、この本を読む機会を得たのは「なにかの巡り合わせなのかな?」と思うほど、本書で著者が懸念する事態と、現在の世間の騒がしさの背景にあるもののシンクロ感があり、いろいろと考えさせられる内容でした。
著者は、私の母と同じ昭和18年生まれ。母の世代の方の語り口調で唱える世界観と考えると、やや極端な言い回しかな?と感じられる書きっぷりも、私としては受け入れられる内容でした。
時より恐妻を自虐ネタとして書いておられますが、ネットで拝見するご夫婦のお写真は、大変に仲が良さそうで、シャレが過ぎて筆が滑っているようなところが微笑ましくもあります。
2020年になって、本書が出版された2005年当時よりも、著者が懸念する方向へ日本は突き進んでしまっているのではないかなと、この本の最終章でありタイトルでもある「国家の品格」を読んで、考えさせられました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年1月11日
- 読了日 : 2020年1月11日
- 本棚登録日 : 2020年1月11日
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