殺人事件やネガティブなニュースは、なくなってほしいと多くの人が望んでいる一方で、そんなニュースが載った新聞はよく売れ、そういうニュースが報道される番組は、みんな関心をもってよく見られる。
結局は、ネガティブなニュースさえ、人が引き寄せているんだという「引き寄せの法則」について、本で読んだことがある。
そんなとき、どんな些細なことでもいいから、「いいこと」「幸せなこと」ばかりを記事にした新聞を作ったらどうかと考えた。ネガティブな記事は一斉載せず、ポジティブな記事ばかり!
そんなことを考えた記憶も薄れていたこの頃、すでにそんな新聞が存在し、20年余りも「感動の情報」や「いい話」を伝え続けていることを知った!
『みやざき中央新聞』
もともと「宮崎中央新聞」として地方紙を出していた会社が倒産し、当時若手社員だった、現在の「魂の編集長」水谷もりひとさんが起ち上げた新聞社。
この本には、『みやざき中央新聞』に寄せられた社説の中から、選りすぐられた40の話が紹介されている。
人間の魅力を感じる話や、子どもたちに伝えたい話、じんとくるような話など、社説がこんなにおもしろいうえに、ポジティブな記事しか載せないときたら、人気もすごいはず!
現に宮崎の枠に納まらず、47都道府県すべてに読者を有し、海外9か国にも広がって、社説を集めた本やDVDも発売されているらしい。
みんなポジティブな話題、いい話に飢えている。
それは、凶悪犯罪や軽犯罪も数値的には減少しているにも関わらず、報じられる犯罪の数は、凶悪化し、数自体も増えてきているように感じる。それは、報道する側の都合によるものが多いそうだ。
もっとこんな新聞や報道番組を増やして、現実にもポジティブな出来事、いいニュースを増やしていけたらと思った。
- 感想投稿日 : 2015年5月20日
- 読了日 : 2015年5月20日
- 本棚登録日 : 2015年5月20日
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