赤ひげ診療譚 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1964年10月13日発売)
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赤ひげのもとで働くことになった傷心の青年医師。彼のひねくれた心が次第にほぐれていく様子が面白い。患者の話をひたすら聞いて、赤ひげ先生の思いを聞いて、医者の仕事は聞くことが大事なんだな。

赤ひげ先生は、罪はその人自身ではなくつきつめれば貧困のせいだという。
だけど、最後に登も言っていたが、どんな環境にいたって人間として立派な人もいれば、裕福でも最悪な人柄の人もいる。

最後の2人のやりとりがまたいい。これからも2人言い合いながら診療を続けていくんだろうな、もっと読みたいなと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(日本)時代もの
感想投稿日 : 2014年9月5日
読了日 : 2014年9月5日
本棚登録日 : 2014年9月5日

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