(2012/5/3読了)震災を受けて発行された約1年前の本。禅宗と浄土真宗の僧侶5人の著者による「仏教的なとらえ方」。どの僧侶の見識もなるほどと思わされるので詳しくは実際に本書を読んでみて欲しいが、一番印象に残ったお話は↓
2011年の3月に東京に蔓延していた「もっとたいへんな状況におかれている被災者の苦労を思えば、計画停電くらい我慢しなくては」みたいな空気。それはつきつめると、被災者と自分を比べている姿。自分と他人を比べてばかりいる凡夫の姿である。P146『もっと悲惨な方を思い浮かべて「我慢」をするというのは、その根底に差別意識をはらんでいるからです』という指摘が痛烈。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
仏教
- 感想投稿日 : 2012年5月4日
- 読了日 : 2012年5月3日
- 本棚登録日 : 2012年5月4日
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