つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語 (角川文庫)

著者 :
制作 : 平沼正樹 
  • KADOKAWA/角川書店 (2013年12月25日発売)
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感想 : 44
3

読書録「つれづれ、北野坂探偵舎著者には書
けない物語」3

著者 河野裕
出版 角川文庫

p38より引用
“ 雨坂続ー小説家は現実の情報を「設定」
として、物語を創る。推理ではない。あくま
で物語だ。だから、突飛な内容でも平然と語
る。
 佐々波蓮司ー編集者は物語の矛盾点を指摘
する。ストーリーが自然なものではなかった
なら、あるいは現実と僅かでも齟齬があった
なら、詳細にそれをつつく。
 小説家が創り、編集者が崩す。崩れたらま
た創り直す。こうして二人は真実ににじり寄
る。”

目次より抜粋引用
“バッド・クォートに憑く幽霊
 TO MY SISTER
 アナグラム・プログラム
 著者には書けない物語”

 小説家と元編集者でカフェオーナーの探偵
所長を主人公とした、長編ミステリ小説。
シリーズ第二弾。
 大学に入学し、サークルの勧誘に追いかけ
られている、小暮井ユキ。そんな彼女に勧誘
を躱すコツを教えてくれた女性は、劇団員を
しており…。

 上記の引用は、小暮井ユキから持ち込まれ
た依頼について話し合っている、主人公二人
のスタイルについて。
自分の行動を修正してくれる、信頼できる相
手がいれば、全力で物事を前に進められそう
ですね。
 二人の過去が少し明らかになる巻、今後の
物語の展開を楽しむために、重要な部分では
ないでしょうか。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: か行
感想投稿日 : 2019年7月23日
読了日 : 2019年7月23日
本棚登録日 : 2019年7月23日

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