「何をかいわんや」3
著者 ナンシー関
出版 角川文庫
p39より引用
“深夜番組の裸や漫画の性描写が本当に青少年の健全な育成に支
障をきたすというのであれば、我も我もと恍惚としてカラオケを
歌うことを何のエクスキューズもつけずにたれ流すことも、健全
な育成に支障をきたすぞ。どうすんだよ。”
消しゴム版画家でコラムニストである著者による、主にテレビ
を話題にした批評コラム集。
評判のトリックについてからお中元についてまで、鋭い切り口
でビシバシとつっこみまくります。
上記の引用は、カラオケを本能むき出しだとする項の一文。
著者はどうすんだよと言っていますが、今でもカラオケを歌って
賞金を稼ぐ番組がある所を見ると、なんとも思っていないように
思います。
著者の作品にしてはめずらしく、第5章は版画が一つしか押され
ていません。文章だけでも十二分に面白く読ませてくれる著者で
すが、やはり似顔絵の版画があったほうがより文章が引き立つよ
うに思います。
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読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
な行
- 感想投稿日 : 2012年3月28日
- 読了日 : 2012年3月28日
- 本棚登録日 : 2012年3月28日
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